マンション防災委員会

石黒 芳樹

 マンションには、管理組合と自治会という二つの異なる組織が存在しています。

 私の住んでいるマンションの場合、管理組合は2年の輪番制で半数が交代するという仕組みになっています。

 一方、自治会は、「ノウハウの蓄積と継承」の観点から、輪番制をなくし、役員が継続する仕組みになっています。

 立上げ当初、管理組合と自治会はあまり仲が良くなかったのですが、近年多発している災害に備えるべく、防災委員会を共同で立ち上げました。これにより、自治会と管理組合の協力体制が確立するとともに、停電マニュアル、防災マニュアルができ、住民への周知や訓練を行うところまで来ました。

私の活動

 私は、自治会の副会長、民生委員として防災委員会に出席しています。

 自治会は、区役所などの外部組織とのパイプ役になります。マンションの防止を考える場合、290世帯という大所帯をどのように安否確認するかから始まり、どのように避難させるか、どのように物資を配布するか、など考えることがたくさんあります。これを、防災の専門家の方に支援してもらっています。そこで、その防災専門家派遣の申請や、派遣される専門家の方との調整などを担当しています。

 また、民生委員は、単身の高齢者の情報を把握しているので、災害が発生した際にマンション内に住んでいる高齢者(災害時要援護者)を把握し、そういう人たちに情報を届けたり、避難生活の支援をしたりするというのが役割になります。